ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ デジタルリマスター版★Je t’aime moi non plus

新宿武蔵野館にて、衝撃の愛・絶賛レイトショー中の
デジタルリマスター版『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ Je t’aime moi non plus』。

解禁初日に観て来ましたー。


愛してる 愛してる……愛なしには生きられない。

フランスの田舎町。
ゴミ集積所で働く青年同性愛カップルと、タンクトップにジーンズ姿、ショートカットの少年のようなウェイトレス。
行ったり来たり、男と女、男と男…奇妙な三角関係=出口のない肉体の愛の始まり。

体の向きが変わっても…
愛してる、俺もそうじゃない―。


フランス映画祭のときに、フライヤーにサインをいただいてから2ヵ月半…
この日まで、手元にあるDVDを観ずに楽しみをとっておいたのよー

1298/5139″ target=”_blank” rel=”noopener noreferrer”>

“androgynes”(男女両性具有者)な役柄を演じさせるために
セルジュが仕立て上げたジェーンは、
あどけなさを残し、ベリーショートで痩せこけた体の半分少年・半分少女。

女として愛されたい、届かない思い。
ピンク色のワンピース。
・・・切ない。

果てしなく続く、広大な景色のラストシーン。
あの景色だったら本来清清しさを感じるはずが
切なさ・・・というか痛みが残る。

何をしても誰といても、物議を醸し出す男・セルジュの生み出す
決して普通ではないアムールは、特異なエロティシズムで描かれている。
観終わった後に、どう解釈していいか煩悶する観客の顔を見ては
「してやったり」と微笑するセルジュの顔が目に浮かぶ。

しかしやっぱりこの映画、
白馬の王子様・ジェラール・ドパルデューが美味しいところを持っていきすぎだ。

このデジタル・リマスター版DVDも、7月2日に発売らしく、さっそくポチッとな。



本編上映前のコメントが、なんとも嬉しく
始まる前から涙を流してしまったのでした。

「画家になりたかったセルジュは
この映画に自分の描きたかった絵を描いたのよ」

DVDに入っていればいいなあ。

DVDは買うけど、やっぱり大画面で見る(&聴く!!)のは全然違うので
またチケット安売り店で鑑賞券を買ったのでした。